4年社会科に、先人の功績を探る「郷土をひらく」という単元がある。社会科の副読本に取り上げられているのは、常願寺川と牛ヶ首用水に力を尽くした人々の話。
本校は常願寺川に接している。校区には、常願寺川に併走する常西合口用水から取水する流杉浄水場も存在する。これはネタにしない手はない。
10年ほど前、国立立山少年自然の家(当時)のイベント「あばれ常願寺川のなぞにいどむ」に協力したことがあって、常願寺川に対しては知識も思い入れもある。今回は、最近の状況を確認するために、半日ほどかけてフィールドワークしてみた。
結果、分かったのは、流域の施設がかなり更新されていること。常願寺川の治水は常に最新のできごとでいっぱいのようだ。
横江の砂防堰堤(えんてい)。常西、常東用水は、ここから取水している。現在は農水省直轄で、大規模改修工事中。
横江から少しくだったところに、今年の3月に新しくなった分水槽がある。ここで、常西用水と常東用水は、一定の水量で分けられる。

川を横断する用水のための橋。分水された常西用水は、この橋の中を流れて常願寺川を渡る。この橋も、最近完成したばかり。昔の橋よりもかなり大きい。
ちなみに旧橋はこんな感じ。どちらも、常願寺川のこの辺りでは最狭部につくられている。
今度は上流へ。日本一の貯砂量を誇る本宮砂防堰堤。こちらの管轄は国土交通省。
吊り橋状のコンクリート橋が架けてあった。対岸の学校同士で交流学習が行われているようなことが、案内板に書かれていた。

本宮砂防堰堤の周辺は、公園化されていた。 魚道なども設けられていて、最近の治水行政の変化がうかがわれる。

さらに上流の橋から、砂防ダムを見下ろす。一番奥が、上の写真の本宮砂防堰堤。これだけの土砂を一つの堰堤がささえている。
橋から下を見下ろすと、ここにも魚道が設けられていた。

富山地方鉄道立山駅横にある砂防博物館。砂防に関するブースは無料で観覧できる。かなり凝った内容で面白いが、小学生には難度が高い。学芸員さんと連携し、事前学習を積んでおけば楽しめるとは思う。
砂防博物館の横には、カルデラの工事現場につながるトロッコの発着場がある。春から秋にかけて催される見学会用の客車トロッコは、常時展示されている。
帰途に立ち寄った西ノ番の大転石。安政の大洪水では、こういう石がごろごろ流されてきた。
農水省も、国交省も、常願寺川にはかなり力を入れている。最近の常願寺川は、洪水を起こすことがなくなったが、その陰には、明治以来100年以上にも及ぶ間のたくさんの人々の苦労があるのだった。
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