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2008年6月27日 (金)

授業力向上部会研修会 feat.高橋准教授

 国語、音楽、図工、社会、算数。

 4,5限は、授業力向上部会の互見授業。4限に4名、5限に3名が授業を公開し、授業のない者は、それを参観する。自分は、5限の算数を公開。4限は、2年の算数(笹川級)、国語(村上級)と6年算数(高井級と高地級)を参観した。

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 富山では、従来、授業研究では、事前に子供たちの思いや願いを十分に把握し、それを関わり合わせるにはどうしたらよいかという視点で、授業を組み立て公開してきた。しかし、そういう授業は、かなり理想型に近い。その観点で授業を考えるのは、1年間に多くても数回で、必ずしも日常的に行われているわけではなかっただろう。

 それ故、指導主事訪問研修、小教研の研究授業、県教育課程研など、人に見られる機会では、「年に数度のことだから、こういう機会を利用して、関わり合いの授業を考えなければ」という考え方で、研究を進めてきた。

 子供たちが45分間どっぷり話し合い、その中で自分の考えを見直し、高めていく授業こそが理想で、それを突き詰めるために公開研を行うというのが、これまでの富山の授業づくりの文化だった。

 

 1年中そういう授業の進め方を行っている教師もいるだろうし、それで十分な教育効果を上げている者もいるかもしれない。しかし、そういう存在はまれである。

 多くの教師が、1年間の多くの時間を割くのは、45分の中で一定のねらいを達成する授業、45分の中で子供が分かったと実感し、習熟まで至る授業であろう。

 

 本校で、今年度行おうとしている研究は、その日常の授業の中で、子供たちに付けたい力は何かを明確にし、子供の実態や意識をもとに教師がどう振る舞うかを明らかにしようとするものである。

 そういう授業では、教師がどういう教材を使って、何を発問・指示・説明するかが重要になる。富山では、これまであまり注目されなかった部分の、でも、多くの教師にとっては、実は最も役立つ知見となる部分の研究を行うのが、本校の目的である。

 

 もちろん、話し合いの授業がいらないというわけではない。時間を設けて、じっくり話し合うことで、人間性やそれぞれの価値をぶつけ合うことは、人間形成という意味ではとても意味のある学習だと思う。その背景となる子供の意識を探り、子供の姿を語り合う「児童理解」の研究も、とても大事だと思う。

 一方で、45分の授業の積み重ね方、授業の中で児童が十分に理解し、次の学習活動へと力を伸ばしていくための教師の「指導方法」を研究することも、大変重要なことである。

 どちらも重要なことであるが、後者の、富山ではこれまではどちらかというと注目されていなかったことを、本校では、先駆けて研究するということになる。

 両方を同時に行うこともできるかもしれない。本校でも、長いサイクルで考えを関わり合わせた、話し合い活動のある授業も行っている。しかし、研究として公開するのは、45分の授業をICT活用で効果的に進める研究だということだ。本校の研究の方向は、来年度から移行期間に入る新学習指導要領が求めていることともマッチしている。

 

 問題は、これまでの学校研究で体に染みついた文化(思想?)から、どう見方を切り替えるかということだと思う。2つの方向性は、実は対立するモノではなく、どちらかというと、補完するモノなのだが、それぞれの違いを整理できなければ、混同するばかりで補完することはできない。ここまでが、他の先生方の授業を見ての感想だ。

 実は、自分も、じゅーっと話し合う授業から、最近まで抜けることができなかった。自分が小学生だったとき以来ずっと染みついてきた授業スタイルなのだから、抜けられないのは当然といえば当然である。そこから抜けるには、かなりのメタ認知がいる。

 考えを切り替えて、45分の中での学習のねらいを明示し、そこに至るまでの授業の道筋を考える。さらに習熟なり、考え方の関わりあわせで思考の深まりまで生み出せるような授業の方法を見つける。そのことが、わたしたちの課題なのだと、改めて考える互見授業だった。

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 5限は算数の公開授業。折れ線グラフの読み方の第1時間目。東京とシドニーの気温を示した折れ線グラフから、縦軸、横軸、気温の読み取りを行う。教科書では2時間とってあるところを、1時間で納めて習熟まで持ち込んだ。

 途中、ステップがとんで、子供の記述がぶれたところがあった。グラフを「読み取る」ところで、傾向なのか、数値なのかをはっきりさせなかったため、「○月は熱い」「寒い」といった記述をする子がいた。

 何人かを意図的に指名し、数値で示すという方向性を示すことで、軌道修正ができた。グラフの数値の読み取りであるという、本時のねらいが明快だったから、軌道修正が可能だったのだと思う。そこを意識していなかったら、迷走したことだろう。

 最後に、となりの子供とグラフの読み取りクイズを出し合うことで、習熟を図った。本時では、とりあえず、全員が折れ線グラフの読み取りを行うことができた。次回は、変化の読み取り。某プロジェクトのタスクでビデオ撮影を行う。

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 子供たちの下校後、高橋先生の指導を受けて、KJ法を使ったワークショップ型研修を行った。これまで、ICT活用を取り入れた授業を行ってきて、効果を感じることや、反対に、疑問に感じていることなどを整理してみた。

 最後に、高橋先生から、講義。今日の授業で見られたICT活用の効果と問題点、見る人が納得する指導案を書くコツ、について、丁寧にお話をいただいた。今回は、「講演」ではなく、「講義」ということで、理論的かつ専門的な知識も交えてのお話だった。

 

 本校の先生方にとっては、いずれも初めてのスタイルの研修会だったが、お話の中身も濃く、短い時間で大変たくさんのことを学ぶ機会となった。

 ICTを使う必要性の検討(使うとしたらどう使うのが効果的か)、教科としてのねらいの絞り込みと明示、といった公開研に向けての、課題が明らかになった。

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 指導主事学校訪問研修、宿泊学習、今日の部会研と続いたので、夜はその慰労会。

 

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