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2009年3月 1日 (日)

レ・ミゼラブル(ビクトル・ユーゴー)

 昔から、読書だけはしていたが、実は、古典と呼ばれるものは、それほど読んだことがない。

 話題になった芥川賞の最新作とか、村上春樹とかは、リアルタイムで読んできたが、古典の名作となると、「こころ」といった学校からの課題のほかでは、「モンテクリスト伯」を叔母にもらった文庫で読んだくらいしか記憶になかったりする。


 この間、子供と一緒に中央図書館の青少年読書室へ行った。そこに並んでいた岩波少年文庫に、「レ・ミゼラブル」があったので、借りてきて読んでみた。読み始めたら止まらなかった。

 貧困がいかに人を堕落させてしまうのかが、強いテーマとして根底に流れている。しかも、この時代の人々は情報を得ることなく、無垢であるだけに、それ以外の生き方を見いだせなかったり、そこから抜け出すすべを知らなかったりする。

 一度罪を犯したものへの過酷なまでの拒絶、働き口の少ない女性が未婚の母になったが故にたどる厳しい一生、一人他家へ預けられてしまった子供が送らねばならなかった残酷なまでの生活。これらは、当時の社会では、ありふれた、ごくありふれた出来事だっただろう。

 そんな過酷な運命の中から、真摯な思い一つで立ち上がったジャン・バルジャンが、当時の人々には、英雄に感じられただろうことは、容易に想像できる。

 物語として読むには、あまりにも切ない現実がその背景にはある。救いは、正義と努力が必ず報われる結末になっていることだ。未来永劫、読み継がれてよい本だと思った。


 岩波少年文庫は抄訳だろうが、それでも、ユーゴーの言いたいことは言い尽くしているのではないかと感じた。というわけで、こんな年になって今さらだけれど、書評に載せてみた。是非、学級の子供たちにも読んでほしいものだ。

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コメント

 こんばんは。私が読んだのは、中学の時だった様な気がします。自分の物の考え方や人生の指針の多くを中学・高校の読書で得たような気になっていますが、今の子どもにどう手渡すのかについては、まだまだ試行錯誤が続いています。

 子供たちが良書に巡り会える機会をどのように演出するかはとても難しいです。なぜなら、心に響く本というのは、一人一人ちょっとずつ違うからです。
 
 どんな本がよいかは、児童書をあまり知らない自分にはわからないし、これならかなりの確実でヒットという本があれば、知りたいものです。
 
 ちなみに私を本好きにしたのは、古田足日の「宿題ひきうけ株式会社」と、眉村卓の「なぞの転校生」でした。

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