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2010年1月 6日 (水)

失われた町(三崎亜記)

 「となり町戦争」で世に出た著者の、独特の世界観が反映した長編です。

 デビュー作では、戦う相手も実態もよくつかめないままストーリーが進んでいきましたが、本書では、三十年ごとに起きるといわれる、町の消失との戦いぶりが、かなり克明に描かれていました。とはいえ、消失しようとする町と戦うというところには、何とも曖昧模糊とした感じが残ります。
 
 日本のようで日本ではない国を、その周辺諸国の設定とともに、かなり緻密に作り込んでいます。「消失」に関わった人びとが、それを乗り越えていこうとする、人間の内面を描いていますが、立ち直っていったり、支えられていったりする姿に、とても励まされます。
 
 恩田陸さんの「常野物語」シリーズ(これもまた、心温まるお話がたくさん収まった短編集です。)に相通じる、心の支えや温かさがそこにあります。

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