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2010年2月

2010年2月27日 (土)

二分間の冒険(岡田淳)

 八重洲ブックセンターの児童書フロアのエレベーター横に平積みしてありました。「エチカの鏡」で紹介されたという帯の文字に惹かれて手に取りましたが、中をぱらっと見て、そのまま購入してしまいました。

 我が家の4年生は、読み始めると没頭して数時間で読み上げてしまい、さらに「この作家の他の本も読みたい」と言いました。

 

 黒猫「ダレカ」に誘われるまま、竜と剣の国に迷い込んだ悟が、もとの世界に戻るために冒険を繰り広げる物語です。登場人物が学校の仲間たちそのままだったり、竜を倒すことが目的だったりと、やや時代がかった設定もそのはずで、昭和60年に「うつのみやこども賞」を受賞しています。

 かなりベタな児童文学ですが、勇気、友情、信頼とほのかな恋心が描かれていて、子どもの琴線をくすぐるし、大人が読むとなつかしい気持ちになれる本でした。不易なことの大切さを、この本は教えてくれます。

いちばん受けたい授業(朝日新聞社編)

 朝日新聞の夕刊に連載された、全国76人の名人教師の授業を紹介する一冊です。

 新聞記者の視点で、授業を観察し、どのような活動が行われているかを端的に分かりやすくレポートしてくれています。

 名人には、名人のノウハウがあるのでしょうが、それを人に伝えるのは至難の業です。本書では、各先生からのメッセージという形で、その一端が伝えられています。さらに、もっとその人の考え方や指導法を知りたいと思ったら、そこから先は自分でリサーチということになるのでしょうか。

 佐藤正寿さん@岩手、割石さん@北海道、小暮さん@東京と、VHSでともに学ぶみなさんが3人も顔を連ねているのがすごいと思いました。また、本校の中井教諭の授業も取り上げてありますので、校区の方で関心がある方は、ご覧になってはいかがでしょう。

  

2010年2月26日 (金)

地デジテレビが導入された

 今日は、短縮校時運行でした。清掃も、昼休みもなく、6限目まで実施して、14:30頃子どもたちは放課になりました。

 昨日、本校の全教室のテレビが、地デジ対応の液晶テレビに更新されました。サイズも40インチのかなりの大きさです。これは、早速映りを確認しておかなければなりません。

 5限目と6限目の間の休憩に、テレビをつけてみると、ちょうどうまい具合に、浅田真央選手の演技が始まるところでした(笑)。銀メダルの素晴らしい演技を、子どもたちと一緒に、生で見ることができました。感動的でしたし、息を詰め、時にはため息をつきながら見ている、子どもたちの姿も感動的でした。

 もちろん、テレビの映りがとてもきれいなこともよくわかりました。

 

 放課後の時間を利用して、来年度の教育計画の見直しを行いました。移行措置にあわせて、各教科の年間指導計画を修正していきました。時数の変動がかなりあり、年間を見通した時数に配置し直すのがなかなか大変でした。

 出席簿、出席統計など、月末の学級事務をこなして帰宅です。今週が終われば、もう3月です。時間の流れるのは、とても速いものだと痛感しました。

 

2010年2月25日 (木)

総合的な学習部会の来年度の研究の重点を検討

 倉垣小にて行われた富山市小教研総合部会の目標分析研に参加しました。来年度の研究内容について検討するためです。

 研究仮説とそれをうけての研究の重点について、ホットな議論がありました。

 

 文部科学省は、総合的な学習の時間の趣旨や理念がこれまで十分に伝わっていないことを反省してきました。新学習指導要領では、総合的な学習を探究的な学習の時間と位置づけ、「よりいっそうの充実を図る」と明記されました。

 一方で、授業時数は削減されました。これは、総合で必要な思考力、判断力、表現力を教科で身につけることもまた明示されたからです。

 これまで、総合で身につけると考えられていた、他者に伝えるための表現力、課題に対して調べてまとめて伝える力の多くは、さまざまな教科のさまざまな場面で、習得し活用できるようになることが求められるようになりました。そのために、教科の時数増も図られています。

 教科で身につけた力を、それこそ総合的に活用し、自分の決めた課題をもとに自由に探究する時間が、総合的な学習の時間である、という位置づけです。時数は減りましたが、目的がよりはっきりした訳なのです。

 こういったことが、部会以外の多くの先生にも、できるだけ伝わっていけばよいなと思います。

2010年2月24日 (水)

「総合的な学習の時間と情報教育」

 某論文にしばらくかかりきりでした。しばらく書いていなかったので、作法も抜けていたし。ちゃんと書き続けていないと、その部分の脳細胞が休止してしまい、なかなか復活できませんね。でも、ようやく提出できたので一段落です。ほっとしました。

 

 山梨県の特別支援学校の先生から、「総合的な学習の時間と情報教育」Webの資料を引用したことと、研究のまとめにWebのURLを紹介したいという旨の依頼をいただきました。

 自分の発信している情報が、こうして役に立つのは、大変喜ばしいことですし、こうして連絡をいただけるのはとてもうれしいことです。ちょっと、幸せな気分になりました。

 

 「総合的な学習の時間と情報教育」は、わたしが運営しているWebサイトです。これまでに自分が取り組んできたことや、見聞きしてきたことを、記録としてとどめることを目的に作りました。もし、機会があれば、ご覧いただければ幸いです。

 こちらからどうぞ。

2010年2月17日 (水)

年度末に向けてラストスパートモードへ

 朝は学年集会からスタートです。業間の長休みには、代表委員会の卒業を祝う週間に関する連絡会がありました。もちろん授業は年度末に向けて、ラストスパートモードです。いよいよ、フル回転の時期に入ってきました。

 そうやって、一日を精一杯過ごしている仲間がいる中で、自立できないまま、自分勝手な時間の使い方をしている様子が、学級内に見られました。しばらく前から気になっていたのですが、いくつか重なったこともあったので、今日は、堪忍袋の緒を切らしてみました。妥協しないという意志は、伝わったでしょうか。

 

 クラブ最終回でした。今日は、石に絵をかいて文鎮にするストーンアートに取り組みました。45分という限られた時間の中で、下絵を決めて彩色するのはなかなかたいへんだと思いますが、子どもたちは、それぞれに工夫しながら作品を仕上げていました。

Img_1357

 勤務時間終了後、サッカー部と親善試合がありました。体育館でフットサルを行いました。10分ゲームを3セット行いました。1,3セット目は6年生チームと、2セット目は、5年生チームとの対戦でした。自分も、2セット目に出ましたが、速い動きに、ついていくのがやっとでした。

 先日は、バレー部との試合もありましたが、サッカーでの運動量は、バレーの比ではありません。従って、ただいま筋肉痛です(笑)。

2010年2月16日 (火)

スモークマシンで煙中体験

 2限目の途中に避難訓練がありました。今回の訓練は、「煙中体験」でした。視聴覚室にスモークマシンで出した煙を充満させ、その中につくられたコースを通って、煙の中ではどういう見え方をするのか体験を通して理解する時間でした。

 暗幕で真っ暗にした視聴覚室では、やはり相当視界が悪くなります。実際の煙は温度が高いために、より上の方にたまります。できるだけ低くかがんだ方が、視界が開けるのはよくわかりました。

 また、機械で出す煙ですから、人体には無害ですが、実際の煙は、かなりすすけているので、少し吸うだけでもかなりきついことも想像がつきました。

2010年2月14日 (日)

読書のヒット率

 先日読んだ松岡正剛氏の「多読術」では、よい本に巡り会える率は、野球の打率と同じく3割程度だと書いてありました。まあ、生活のすべてを読書につぎ込む方なら、それでもよいのかもしれませんが、一般人のわれわれはなかなかなそうはいきません。時間もかかるし、お金もかかります。

 選択の段階で、自分の琴線に触れるかどうかでふるいにかけます。自分としては、その段階で10割を目指しています。しかし、読んでみると、あれ?っと思うものも、どうしても出てしまいますから、現在のヒット率は、7から8割程度だと自分では思っています。それでも、なかなかのものかな。

 その中には、シングルヒットもあれば、ホームランもあるわけです。読後感というものは、人によって違いますが、ホームランは素直に喜んで書くよう努めています。

 

 自分にとってよくなかった本は、途中でも潔く読むのをやめてしまいます。次の本にかかった方が、よっぽどよいと思っています。もちろん、Blogにも掲載することはありません。

「分かりやすい教え方」の技術(藤沢晃治)

 著者は、コミュニケーション研究家として、伝える技術に関する著作や講演を多数こなしているようです。

 ブルーバックスという科学系のシリーズに、伝え方や教え方の本が含まれている辺りに、コミュニケーションがいかに重視されてきているかがわかります。

 本書では、わかりやすく伝える技術を伝えるためには、わかりやすく教える方法があると考えた筆者が、5つの心構えと8つの技術をレクチャーしてくれます。

 ここでいう「教える」は、教育の現場だけではなく、職場での上司と部下、ピアノ教室など、さまざまな場面を想定しています。学校では、従来いわれてきたことですが、こうして改めて整理されていることで、自分の実践を見直すきっかけになります。

 巻末にチェックリストが付いているので、ときどき振り返るとよいなと思いました。

生命保険のカラクリ(岩瀬大輔)

 最近、外資系保険会社のCMをよく見かけます。でも、保険って、いったいどれにどう入るのがよいのか、よくわからないところがあります。筆者は、ライフネット生保の副社長ですが、自社の宣伝はほとんどなく、生保会社の儲けのからくりや、かしこい生保の選び方をレクチャーしてくれます。

 生保業界は、専属外交員を多数抱えているため、人件費を含む固定経費が多いこと。運用による利差損を、本業であるリスクの引き受けからくる死差益で埋めてきたこと、日本の保険業界は国内に引きこもっていることなど、構造的な問題を次々と明らかにしていいきます。

 かしこい保険の選び方は、貯蓄型か保証型かを見極め、加入は最低限にすることだとか。特約が本当に必要かどうかは考え物だし、自分に記憶できない特約は入れる必要がない、という言葉には説得力があります。保険の内容を見直そうと思いました。(文春新書)

図解雑学 動物の不思議(成島悦雄監修)

 ナツメ社のこのシリーズは、もともと自然科学分野から始まったそうです。本書には、カンガルーにはへそがないこと、ウサギが耳を立てたまま走る理由など、動物たちのちょっとしたトピックスが、イラスト、写真と文でたくさん紹介されています。

 後半は、動物図鑑になっていて、よく知られている動物や特徴のある動物のこぼれ話を読み解くことができます。

 動物のネタ探しには、ちょうどよい本だと思いました。

晴天の中を歩いた

 今日は、朝から青空が広がりました。この時期の富山にしては、珍しい天気です。

 土日には、いつも運動量が落ちるので、ちょっと近所を歩いてみることにしました。放射冷却のため、午前中は、雪も水たまりもばりばりに凍っています。

Img_1337Img_1340

 写真に撮すと小さいですが、立山連峰がくっきり見えました。

 午前中に30分、夕方にも1時間ほど歩きました。雪のある中を歩くと、いつもよく見る場所でも、景色が違って見えました。

 体重調整を始めてから、4kgは減って、今、5kgめに入っています。どこまで減らすことができるか、もう二踏ん張りがんばってみようと思います。

 

 夜、一太郎を再インストールしました。再びプリンタが正常に使えるようになりました。よかった。

2010年2月13日 (土)

午後は研修三本立て

 午後からは、研修会三本立てです。まずは、4~6年生が、今年度の研究のまとめを発表しました。

 本校では、「基礎基本の習得・定着」「発問・指示を明確にした授業づくり」「生活規律の確立」を3つの柱に実践を重ねてきました。それぞれの指導場面に、ICTを活用することで、効果をあげてきたのです。

 発表では、来年につながるいくつかのことに気づきました。

  • 生活規律については、これまで、子どもたち個々の規律を身につけられるよう指導してきましたが、学年があがるにつれて、団体行動での規律も考えていく必要があるということ
     
  • 基礎基本や授業では、これら身につけた力を自分の言葉で適切に表現していく、言語活動という次のステップがあること

 定期的な学年集会を行うなど、学年全体での取り組みがあると、指導の効果はより高いことも、見えてきたことの一つです。来年度も、子どもたちの力を伸ばすために、わたしたち自身も学んでいきたいと思います。

Img_1333  

 第2部は、総合的な学習、生活科の発表でした。それぞれの年間指導計画に、今年度の実践を書き入れた資料を基に発表がありました。いくつかの学年は、プレゼンテーションも用意していました。

 3年生は、「ねこの目でうつそう」「山室中部小学校のここがいいところ」「山室中部校区のここがすばらしい」という具合に、地域をフィールドに、次第に子どもたちの見方を広げていく実践が行われていました。

 4年生では、「くらしに役立つバリアフリー」をテーマに、身の回りの福祉について考える実践が行われていました。

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 どちらも、わたしの学年が過去2年間に取り組んできた実践がベースになっていました。ただ体験するだけではなく、総合的な学習のねらいと結びついたカリキュラムができつつあることを大変うれしく思います。

 また、わたしが赴任する前は、「とびだせ!やまびこっ子」のように、なにをするのか、さっぱりわからない単元名もありました。今は、何を内容としているのかが予想できる単元名が受け入れられてきています。ネーミングの重要性も、感じ取ってきていただけているようです。

 5年生の発表は、西田さんが担当しました。子どもたちの探究活動と、その活動への課題意識や意欲を高める体験活動やゲストティーチャーからの学びが、バランスよく配されていることが、よく伝わる発表だったと思います。

 

 第3部は、外国語活動研修でした。チャンツを歌ったり、アクティビティに取り組んだりしながら、デジタル英語ノートを概観してみました。

 実際に指導に取り組んでいるわたしたちは、5年生の今頃のアクティビティでも、聞き取ることは可能(単語を聞き取って判断できる範疇)だと思うのですが、初めて耳にした先生方の中には、「聞き取れるの?」「小学生には無理だ」といった感想を漏らされる方も・・・。

 先日の立命館小公開研の講演で聞いた「『どーせ無理』と言わない、言わせない」という話を、思い出しました。ああ、こういう場面で出るのかと。

学習参観で雪たんけん館、学年懇談会で情報モラル

 ずっと一太郎ユーザなのですが、昨日から急に、印刷しようとするとアプリケーションエラーを起こすようになりました。今まで、こんなことはなかったのに。どうやら、再インストールが必要なようです(涙)。

 

 今日は、今年度最後の学習参観でした。社会科を参観いただきました。内容は、北海道の気候とくらし。年中寒冷な北海道で、人々がどのような工夫をして暮らしているのかを、写真を手がかりにしながら、話し合いました。

 北海道の雪プロが運営しているサイト「雪たんけん館」の写真を活用しました。「写真冬ズバッ!」のページには、授業でそのまま使える画像がいっぱい。子どもたちは、富山のくらしと比較しながらも、それ以上に過酷な寒さの中でくらす北海道の人々の工夫を、たくさん見つけていました。

 

 参観の後は、学年懇談会です。今日は、「携帯電話とのつきあい方」と題して、情報モラルについて、子どもたちにどのように接していけばよいかを懇談しました。

 最初は、「事例で学ぶNetモラル教材」から、クリップを一つ紹介し、学校でどのような指導を行っているかを話しました。次に、アバター、プロフなど、携帯を巡り実情について、先日、子どもたちにとったアンケートの結果についてと、話を続けました。

 アンケートの結果からは、以下のようなことが読み取れました。

  • 子どもに専用の携帯を持たせている家庭が増え始めていること
     
  • 携帯を使う家庭の半数では約束をもうけていること
     
  • 子どもたちは、まだ携帯サイトにはさほど関心はないものの、メールは、かなり発信していること
     
  • 携帯サイトをほぼ毎日見ている子どもが、若干いること
     
  • ゲームサイト内で買い物をしたことのある子どもが、かなりいること
     
  • ほとんどは、そのことを保護者に伝えているが、2名は、購入したことをまったく保護者に伝えていないこと 
     
  • 携帯の扱いについて、何らかの約束をしている子どもは、ほとんどの子どもがその約束をほぼ守っていること

 このことから、「携帯を持たせる理由として、習い事などでの連絡などを挙げることがあっても、実際にほしい目的は別のところにある」「携帯を持ち始める傾向が見られるけれども、現時点では素直に約束を守っている」ことが読み取れると考えました。

 まだ、約束を守ろうとする今の時期に、情報モラルの指導を「情報安全指導」として行うことが大事だし、それは、学校だけではなく、家庭でも行うことが大事ではないかと提案しました。

 

 この後、近隣に座っている方々で、「携帯を持たせるとしたらどういう約束をもうけたらよいか」をテーマに話し合っていただきました。携帯の扱いには迷っている方も多かったようですが、懇談会に参加された方は、それぞれに何らかの指針を得られたようでした。

2010年2月11日 (木)

池上彰のメディア・リテラシー入門

 メディアとのつきあい方学習の第一人者、高橋伸さん@岡山が推薦する、メディアリテラシーの概略をつかむ入門書です。

 著者の池上氏は、NHK週刊こどもニュースでもわかりやすい解説で知られていましたが、最近は、民放各局で拝見するようになり、その鋭い視点とわかりやすい説明で、ニュースを大変興味深く聞かせてくれています。

 本書でも、テレビや新聞の情報とのかかわり方を、非常にわかりやすく説明しています。ニュースは、発信者の情報選択の結果ですから、いたずらに情報に惑わされないように、真実を読み取る技術を身につけるよう、呼びかけてくれるのです。

 

 新聞の記事が専門的に過ぎて難しく、そのことが、世の中の新聞離れを呼んでいるというくだりには納得です。

 わたしたちは、昔に比べてボキャブラリーが貧困になっているとはいえ、「日銀の金利政策」と書かれて、それが具体的に何をどうすることか、イメージできる人は、もともとそう多くはないはずです。

 メディアは、それがマス化している分だけ、硬直化しているのではないかと感じました。

アスペルガー症候群(岡田尊司)

 アスペルガー症候群は、広汎性発達障害の一つとして、最近さまざまに取り上げられています。本書では、アスペルガー症候群の症状、診断の仕方、脳内で起こっている現象、7つのタイプ、学力や自立能力の向上などを、医学的、教育学的見地から、さまざまな事例を挙げて説明してくれます。

 さらに、エジソン、アインシュタイン、ジョージ・ルーカス、ビル・ゲイツといった、アスペルガーの傾向があった人物を取り上げ、その業績を取り上げながら、アスペルガー症候群が人類に存在しているからこそ、さまざまな技術開発が行われ、独創的な発想で人類をくらしを向上させた、と論じています。

 

 アスペルガー症候群の診断は、結局は、一人一人の症状の出方が全く違うので、こうだからこうだ、とは言い切れないようです。肝心なことは、アスペルガーを含む広汎性発達障害には、それぞれに応じた適切な対応の仕方があるということです。

 専門医から適切な診断を受け、その子どもに応じた適切な指導プログラムを組むことによって、その子自身も、その保護者も、また、周囲の子どもたちも、みんなが幸せになれます。All win.な体制がつくれるように、社会全体の理解がもっと広がってほしいと思います。

2010年2月10日 (水)

県外からの訪問者があった

 1月15日に続いて、今学期2回目の学校視察がありました。今日訪問いただいたのは、大分、札幌、赤穂より総勢11名です。

 朝の基礎基本の時間は、全教室を、1限目の学校概況説明をはさんで、2限目は、2・4・6年の授業を参観いただきました。大分からおいでのみなさんは、機器の導入にかなり影響を持つ方々のようでしたが、富山市が導入しているELMO社の実物投影機にかなり高い関心を示されたようです。

 参観いただいたみなさんに、幾ばくかでも役立つことがあったのなら、幸いに思います。(今日のわたしは、基礎基本の指導をしただけですけど。^_^)

 今年度の視察はこれでおしまいです。これ以降は、年度末に近づくので、お受けするのは不可能だと思います。 

 

 放課後は、立命館小の復命書、及び、公開研究会参観報告を提出しました。

2010年2月 8日 (月)

版画・人物を彫る

 今日は、版画を刷る日でした。版画のテーマは、「○○をしている友達」。友達をモデルに、自分の希望するポーズをとってもらい、それを版画で表現します。

 ポーズは一瞬なので、それを描くのは容易ではありません。今回は、その姿をデジタルカメラで撮影し、印刷したものを見ながら下絵を描きました。

 写真だと、全体を撮してしまいます。しかし、それをそのまま版画にしても、表情が見えなかったり、背景ばかりになったりします。写真をトリミング(まあ、不要な部分を折りたたむだけですけど)して、どの部分に焦点を当てるかが、作品の仕上がりのポイントになります。

 彫りの時間が十分ではなくて、線をしっかり出せないまま刷ってしまった作品があり、ちょっと申し訳なかったなと思いました。でも、下絵に時間をかけて、構図がしっかりしている分、どの作品も見劣りすることはありません。子どもたちは、とてもよく頑張りました。

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2010年2月 7日 (日)

雪の中、富山へ帰る

 東京は、今朝も晴天でした。新潟の天候が気になりますが、Webによれば特に遅れはない模様です。ホテルをチェックアウトし、東京駅から、7:45の「MAXとき」で越後湯沢へ向かいました。

 景色は、群馬辺りから、にわかに変わります。外はすっかり銀世界。国境の長いトンネルを越える前に、すっかり雪国化していました。

 はくたかも、今日は定時に出発でした。もっとも、六日町、十日町あたりは、線路の両側は、すっかり雪の壁状態でしたが。

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 定刻より15分遅れで富山に着きました。無事に帰れてよかったです。

 午後は、疲れのためか爆睡。目覚めてから、公開研に関するBlogを更新しました。

 

 日帰り検診で、積極的支援を受け、ダイエットを始めてから1か月が過ぎました。その間、体重は3kg減って、4kg目に入ろうとしています(見た目には、余り変わらないかもしれないけれど)。

 さらに継続して、もう3kgは落としたいものです。

2010年2月 6日 (土)

書籍の購入と美術鑑賞とVHS

 今日は、VHSに参加のため、東京です。東京の空は、抜けるような青空でしたが、流れる雲はなかなかのスピードでした。

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 午前の早い時間から、自由な時間ができたので、八重洲周辺を歩き回ってみました。昨日の講演を聴いた後だったので、自分のバックグランドを高めることに投資したいと思いました。

 

 八重洲ブックセンターで、教育書と教養書を買い込みました。購入が、1万円を超えると、送料が無料になるのをいいことに、だわだわと買ってしまいました。

 新渡戸稲造の「武士道」とか、ナツメ社の図解雑学シリーズ「動物の不思議」など、amazonやBK1では、なかなか手に入れることはありません。店頭に並んでいるからこそ、目に触れる本があります。本は、ネットだけでなく、こうしてリアルに出会う本にも高い価値があると思います。

 

 VHSの会場である新川の内田洋行まで、歩いていくつもりでしたが、途中、ブリヂストン美術館で、「美の饗宴・東西の巨匠たち」という展示を行っていたので、誘われるままに、つい入ってしまいました。

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 レンブラントに始まり、ルノアール、マネといった印象派、ロートレック、ローランサン、藤田嗣治などを経て、マティスやピカソに至るまで、美術館が所蔵する有名作家の作品が、一堂に会していました。絵画史を短い時間でたどるのにちょうどよい程度のボリュームでした。

 

 今回、見て感じたことは二つです。

 一つは、この100年あまりの間に、人物の描き方が実に変わってしまったということです。何しろ、

Middle_1106828524 これが、

20061024000532 こんな描き方になり

0512e  こうなって、

ついには、

76_01 こうなったり、

853 こうなったりしちゃったわけですから(最後のミロは、今回の展示ではありません。ネットにあったものです。)

 

 もう一つは、モネの「睡蓮」を見て思ったことです。「睡蓮」は、モネの代表作ですが、あちらこちらにあります。モネは、生涯にいったい何点の「睡蓮」を描いたのでしょう。

 これらのことは、これまでも知っていたことですが、改めて考えると何だか不思議です。

 

 そんなこんなで、美術館を楽しんだわたしでした。 モネの「黄昏、ベネチィア」は、オレンジを基調にした鮮やかな色彩がとても印象的でした。

 日本人画家では、山下新太郎の「供物」という、ザクロをちりばめた女性の人物像が印象的でした。

 上品な和装の女性の表情がとても端正で、何の苦労もしたことがないような美しさです。洋画で取り上げられているのを初めて見たザクロが描かれていて、ミスマッチしているようでなじみあっている、そのアンバランス感が、けっこう気に入りました。

 

 最後のコーナーに展示された古代美術にも、目を奪われました。

 特に、紀元前24世紀と推定される、シュメール人が彫った女の頭像や、紀元前14世紀頃のセクメト神像は、その精緻な彫りの美しさが素晴らしかったです。今から3000年も4000年も昔に、こういう技術があったことは驚きだし、それが現代にも残ってわれわれの目に触れることも驚きです。

 

 のんびり見ていると、歩く時間がなくなったので、バスで内田洋行に向かいました。

 VHSは、堀田先生が初の欠席という、緊急事態の中でスタートしました。しかし、日頃の事務局制や、前回の冬セミナーでの運営で、自習体制になれてきていたので、それぞれのセッションで、十分に意義を見いだすことができました。

 これも、だれもが前向きの姿勢で臨んでいることのたまものではないかと思いました。

 わずか4時間ほどですが、2か月に一度のこの時間は大変濃密です。同じ学びを独習で得ようとすると、2か月よりもはるかに長い時間がかかることでしょう。詳細は、ここでは書けませんが、わたしにとっては貴重な学びの場なのです。

  

 帰りは、JRの予定だったわたしですが、越後湯沢からの特急「はくたか」は、なんと朝から全休だったようです。しかたなく、東京駅八重洲口近くのホテルで、もう一泊することにしました。明日は帰れるだろうか?

2010年2月 5日 (金)

立命館小公開研・記念講演

 講演会の講師は、植松電気専務取締役の植松努氏でした。新幹線のデザイン等を手がける仕事を辞めて北海道の実家の工場を継ぎ、リサイクル作業用の巨大マグネットを製作する仕事から、現在は、ロケットの開発を仕事にしているという、変わった経歴の持ち主なのだけれど、この方の講演が、とっても素敵で、大感動ものでした。

 

 「ロケットの開発なんて、できるわけがないという人がいます。 どーせ無理という人がいる。だからこそ、自分はそれに取り組んでいます。

 ライト兄弟の飛行機だって、エジソンの蓄音機だって、世界初は、みんな民間が自腹で行ったのです。

 最初から、すごいものができるはずがありません。小さなロケットを作ると、周りの人は笑います。でも、その小さなロケットが、後にスペースシャトルになりました。はじめは小さな一歩なんです。だから、わたしは、あきらめないんです。」

 といった具合に、力強い主張が随所で見られました。

 

 とても早口なのですが、文が短いので、わかりやすいのです。1時間余りの時間、ものすごい情報量だったのですが、息をのむようにずっと聞き入ってしまいました。いやはや、本当に素晴らしい。講演を聴いて目が潤んだのは、初めての経験でした。

 

 植松氏は、ご自身を「今の基準なら、アスペルガー、ADHDと呼ばれる子どもだった」と言われました。最近読んだ本には、「エジソンも、アインシュタインも、ジョージ・ルーカスも、ビル・ゲイツも、みなアスペルガーの傾向があった。アスペルガー症候群が人類に存在しているからこそ、さまざまな技術開発が行われ、独創的な発想で人類をくらしを向上させた」とありましたが、植松氏の話を聞いていると、このことを思い起こしました。

 植松氏が開発しているロケットは、ポリエチレンを固形燃料にして、単価を十分の一しようとしています。アメリカの次世代スペースシャトル事業にも関わっているようです。自分の夢を実現しようとして、まわりが「ロケット開発なんてできるはずがない」と言うのも気にせず、自分にできることを続けました。結果、NASAからも注目されるようになりました。

 植松氏は、伝記をたくさん読んだそうです。伝記を読めば、成功のためにどんな努力をしたかわかるからだそうです。植松氏自身が、やがて、伝記に残る人物になるかもしれません。

 

 講演は、語録に充ち満ちていました。

「生まれたときからあきらめ方を知っている子どもはいない。だから、あきらめ方を教えないでください。どーせ無理、といわないでください。だったら、こうしてみたら、と言える人になってください。」

「泣くほど辛いときには、もうふた踏ん張り先は、泣くほど嬉しくなります。一踏ん張りではなく、ふた踏ん張り先だと思うのです。」

「夢がたくさんあったら、一つぐらい挫折してもいいのです。夢の『頂点』を見通すと、道は一本じゃないことに気付きます。」

「夢と仕事は違います。夢は大好きなことです。仕事は、人の役に立つことです。お金をもらうことではありません。だから、いくつあってもいいんです。」

「夢と趣味は似ています。趣味はお金を出して、手に入るものではありません。お金で買えるものは、サービスを受けているのに過ぎません。本が趣味ですというなら、自分で書くんです。映画が趣味なら、自分で撮るんです。」

「自分を支えた言葉は、『明日のために、今日の屈辱に耐えるのだ!』。宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長の言葉です。でも、自分とっては、じいちゃんが言った言葉に思えるのです。」

などなど・・・。

 

 すごく、元気をもらいました。同時に我が身を振り返りました。自分もたくさん失敗をしてきました。悔やんでも悔やみきれないこともたくさんあります。植松氏は、失敗したら、「どうしたらいいんだろう」と考えてみるといいと言われました。

 「『どーせ無理』からは何も生まれない。人は、給料をもらうために生きるのではなく、人の役に立つために生きるのだ。人の人生は生涯賃金ではなく、生涯かけて何を身につけたかで決まるのだ。」

 シンプルだけど、本質的です。失敗してもできることからやる。泣くほどがんばった、その向こうに、泣くほどの喜びがある。そう信じて生きていきたいと思いました。

立命館小学校公開研・公開授業

 写真がないため、文ばかりになってしまいました。しかも、長文になってしまったので、申し訳ないですが、覚悟して読んでください(笑)。

 

 午前中は、2校時の公開授業と、1校時の提案授業がありました。立命館小では、1校時40分で授業が行われています。発問を吟味したテンポのよい授業で、それが可能になると考えているようです。ICTの道具としての活用もそれを助けているようです。


 立命館小では、授業づくりが研究の対象となっていました。定着した基礎基本をベースに、思考力、判断力を育てるための素材の選択と教材化、発問の吟味と構成が、研究の中心のようです。

 その上に、読解の視点(国語科)、条件不足の教材構成(算数科)、「人」「もの」「こと」との対話(社会科)など、教科の特性の応じた研究の視点をもっているようです。また、対話・討論を取り入れた、「発見や創造」のある授業を志向しているようでした。

 

 基礎基本の上にのった、思考力・判断力・表現力を育てる授業、というのは、山室中部小が目指しているところとゴールは同じです。ICTが道具として定着している分だけ、より授業づくりにシフトしていて、大変参考になりました。

 


 参観した授業の感想は以下の通りです。できるだけたくさん見ようと、ぐるぐる回っていたので、断片的、一面的な見方になっているかもしれません。授業者の意図とは、はずれるかもしれませんが、わたしの見方がそうだったということで、ご容赦ください。

 
☆5年国語:注文の多い料理店

 料理店の扉に書かれた文から、どの言葉に注目してどんなことが読み取れるかを考える授業でした。2つ読み取る、と条件を加えることで、言葉の多義性を理解させるのがねらいです。

 扉の文はいくつも出てきます。一つ目を例示として、次の言葉を考えていくことによって、子どもたちは文章の読み解き方を理解していきました。内容理解だけなく、学び方の学習にもなっていました。

 

 発問5は、扉とその文字に使われている色から、どんなことが読み取れるかを考えました。「注文の多い料理店」は、これまで何度も読んでいましたが、色を意識して読んだことはありませんでした。

 教材研究するとは、こういうところを読み解くことなのだなと感じました。

 

 

☆3年社会:森からのおくりもの

 北山杉を教材に、「北山丸太」のできる過程を理解し、生産に携わる人々の知恵や苦労を知る学習でした。

 教師が黒板に課題を書くと同時に、子どもたちも、一斉にノートに課題を書き始めました。細かい学習のルールが自動化されていて、よく育っているクラスだという印象を持ちました。

 

 智恵や苦労を考えるための知識として、最初に、北山杉とはどういうものなのかを、プレゼンを使って教師が説明しました。子どもたちのつぶやきを拾いながら、その特徴をつかみました。ここでも、ICTが効果的に学習を効率化していました。
 
 次に、実際の磨き丸太を見て、その特徴をつかみました。映像だけでは、分かった気にはなれますが、実感を伴った理解にはいたりません。実物を見せることで、より具体的な理解につながり、思考を深めるベースになったと思います。

 

 3年生には、具体物を通した理解が欠かせません。この辺りを「もの」との対話と位置づけているのだと思いました。バーチャルとリアルがバランスよく配された授業でした。

 

 

☆4年社会:寺納豆と一休さん~まち探訪~

 大徳寺納豆は一休さんが考案したものだそうです。それが、現代まで残って作り続けられている理由、一休さんが考案した理由を考えることから、伝統文化を守ろうと努力する人々がいることに目を向ける学習でした。

 

 一休さんが考案した理由を考えるには、応仁の乱のあらましと当時の世相を理解する必要があります。今日は、一休さんのアニメを鑑賞し、教師の説明を聞いたようですが、子どもたちはその知識をちゃんと吸収して、自分の考えに反映させていました。ベースとなる学力の高さを感じました。

 とても京都らしい地域教材です。こういう教材を発掘する目をもつことが大事だと感じました。

 

 

☆5年社会:未来予想図21世紀の暮らし~日本と世界のつながりを考える~

 まず、身の回りにある便利なものから、19世紀から20世紀への社会構造の変化を理解します。その上で、21世紀の社会がどのように変わっていくかを予想することによって、エネルギー問題を中心にこれからの社会構造の変化を予想し、単元の道筋を見通す時間でした。

 

 授業の冒頭に、最近の気になるニュースを上げていくコーナーがありましたが、トヨタ車のリコール問題、陸山会と小沢氏、日本の財政赤字総額など、ハードな話題ばかりで、子どもたちの意識の高さを感じました。

  

 この授業も、教師の作ったプレゼンからスタートしました。1枚目のスライドは「5年生からの経済学」というタイトル。やや難しそうなところが、子どもたちのプライドをくすぐる、素敵なタイトルでした。

 スライドでは、PC、携帯電話、ペットボトル、医療器具など、暮らしを便利にする様々なものを10点ばかり見せた上で、さらに、子供たちに便利だと思うものを言わせていました。たくさん例示されるからこそ、発想がさらに広がるのだと思いました。

 一例見せる度に「便利ですね」と念を押したり、こどもたちの発言に対して「それは浅いな」「ちょっと近いな」と短く評価したりと、かける言葉に細かい配慮がありました。学習のねらいが明確だからこそ、発せられる言葉だと思いました。学びたい授業技術です。

 

 最後には、21世紀の社会は、循環型社会、持続可能社会であることが大事ではないかというところに、話が落ちていきました。結果としてESDの授業になっていくとは思っていませんでしたが、教師の方では、予想していたのかもしれません。

 40分きっかりで授業が終わりました。テンポよく密度の濃い授業は、40分でも十分なのだと思いました。

 

 

☆6年社会:参政権について考えよう

 第1回目の普通選挙が行われたころと現在の選挙に対する、人々の意識の違いを理解した上で、投票率が下がっている理由と、選挙に対する意識を高める方法を考える授業でした。

 初の普通選挙の様子の写真と新聞記事から、当時の人々が、強い関心をもっていたことを確かめたうえで、現代の問題を考えていく展開でした。

 子どもたちは、写真から実に様々なことを読み取っていました。「見方」が鍛えられていると感じました。また、歴史学習で学んだ事実を思い起こした発言もあり、習得した基礎基本を生かして考える授業になっていると思いました。

 

 写真は、授業者が、名古屋の中日新聞社まで出かけて手に入れたそうです。教材の発掘に対する強い思い入れを感じました。

 授業の後半で、投票率を上げるにはどうしたらよいのか、といった方向に子どもたちの意識が流れて、景品をつけるといった発言が飛び出しました。

 ここは、投票率が上がった理由と、投票率ではなく、「参加意識」を上げるにはどうしたらよいのかを、もっと掘り下げてもよかったのではないかと考えました。景品発言に対しても、それで意識を上げたことになるのかとつっこめばよいわけです。

 

 ただ、子どもたちは、今の政治の閉塞感みたいなものはしっかり感じていて、それに関わって考えていた子どもも多くいました。せっかく手に入れた参政権を、そんな風に扱ってよいのか、昔の人々の思いと対話することによって、子どもたちの感じ方もまた違っていったように思います。

 

 

☆3年理科:じしゃくのふしぎをしらべよう

 前時の学習から、磁石にはどのような力が働いているのかを予想し、グループディスカッションした後に、砂鉄を使って実験でそれを検証するという授業でした。

 子どもたちは、グループ討議の結果をA3サイズのマグネットシートに書き込み、それを提示しながら発表していました。理科の課題を解決する過程で、コミュニケーション能力を育てる指導が、ここでも行われていました。

 短い時間で図示する子どもたちの、基礎となる力の高まりを感じました。

 

 実験には、個人差がつきものです。指導案によれば、実験結果を検証するために、最後に「理科ネットワーク」のデジタルコンテンツを活用されたようです。ここでも、ICTが効果的に教材として使われていました。

 

 

☆5年・6年英語

 立命館小の英語は、良質のインプットをスパイラルに与えることを目的にしているようです。ALTが何人もいて、担任とのTTで授業を行っているようでした。授業は全て英語で進みます。ひょっとすると、教員の採用資格に、「英語ができること」というのがあるのでしょうか。

 子どもたちは、ネイティブな発音をシャワーのように浴びます。その機会が、モジュールの時間も含めてかなりあるので、英語の響きに慣れ親しむことが容易になると思いました。

 

 ただ、英語の堪能な先生とALTとの会話は、とても弾んでいましたが、かなりのスピードで、わたしには、何を会話しているのかよく分かりませんでした(まぁ、わたしの英語力のなさのせいですが)。

 子供たちは、それをじっと聞いていました。確かに良質のインプットだし、あの会話を理解しているのなら、たいしたものだと思いました。

 一方で、別のクラスでは、隣同士で会話してごらんと投げかけられても、なかなか口を開けないという場面もありました。たくさんの参観者の中で慣れない言語で会話するのは緊張するものです。

 

 「外国語活動」ならば、聞いてインプットする、話してアウトプットしながらインプットし直す、そういう活動をバランスよく配していくことが大事だと思いました。ネイティブの発音を聞いては、何度も繰り返して話していくことが、子どもたちの力を高めることになるのではないかと考えました。
 
 「外国語活動」ではなく「英語という教科」だとしたら、何をどのように学ぶのだろうと考えるきっかけになりました。

 

  

☆5年・6年国語(古典)

 立命館小の教育の特色のひとつに、古典学習の先取りがあります。この日も、2つの授業が公開されていました。

 古典学習では、内容理解、解釈が一番難しいところだし、教師の説明に終止しがちです。しかし、話を聞くばかりでは、作品のおもしろさや味わいを感じとるのは難しいところです。

 例えば、俳句の学習では、ある程度手がかりを与えた上で、どのような情景や気持ちを読み込んだものかグループ討議させるなど、子どもたちの作品解釈を引き出す展開が工夫できるなと考えました。
 
 古典の学習は、まだ始まったばかりなので、今後さらにバージョンアップされていくのだろうと思います。

 

 

☆6年立命:人生をよりよく生きるために~2つのトレーニングを通して

 「論語」の素読による生き方モデルの獲得と、友達とのコミュニケーションを図り、互いの思いをシェアするよさを味わうライフスキルの習得を目的とした時間です。道徳の時間にあたるようです。

 

 最後に、教室を二つに分け、二人の教師がそれぞれのグループに入って車座になり、今日のテーマについて語り合っていました。心温まる終末で、とても素敵でした。

 ソーシャルスキル、ライフスキルなど、人とのかかわり方、自分とのかかわり方を学ぶことは、今の子どもたちには大切なことかもしれません。

 


 いずれの授業も、これまでの既習事項を基礎基本とし、その上で、思考力、判断力を高めていこうとする点が共通していると思いました。

 また、どの教科も、教科書から離れた教材を開発していましたが、子どもたちが学習することを楽しむには、こういう学習もまたあってよいと思いました。

 教材を開発できないまでも、楽しみながら学習するにはどうするか、という視点をもって授業を構成することは、当然のことですが、改めて大事だと感じました。

立命館小公開研・モジュール

 立命館小学校では、毎日朝の15分間を、基礎基本のモジュール学習の時間に充てています。国語、算数、英語で内容を工夫しているようでした。
 
 山室中部小と同じように、簡単なことを繰り返し行うことによって、基礎基本の定着を図るとともに、朝から集中して取り組むことによって学習のウォーミングアップになると考えています。脳の活性化に役立つと考えているようです。

 おそらくこの取り組みの中心になっている陰山副校長先生が、杉田久信前山室中部小校長の学校経営を参考にしたと、かねがね公言されているわけですから、ベースとなる考え方が同じなのも当然です。


 国語では、プレゼンを活用した一斉音読が行われていました。全員が一つの大きく映し出された教材見ながら唱和していました。

  学年によって、読む教材が違っているようですが、1年生でも、枕草子を読んでいるところもありました。それも結構な速さでした。

 

 算数では、百マス計算、十マス計算が、主な内容でした。学年が上がると、あまりのあるわり算100題を行っているところもありました。十マス計算を取り入れている理由として、百マスでは、個人差があって速く終わった子どもが暇になるから、小刻みにやっているとのことでした。

 ストップウオッチを大きく映して時間を表示しているところは同じでした。しかし、子供たちは、自分で時計を見れば分かるのに、終わったら「はい」と言います。集中がとぎれないのかなと心配になりました。

 

 英語は、ALTと担任がTTで指導していました。単語を言っているクラスもあれば、短いスキットを唱和しているクラスもありました。これも、スクリーンに映された教材を見ながら言うのですが、イラストがふんだんに使ってあり、楽しくて、言いたくなる雰囲気満載でした。市販されているのか、立命館小でつくられたのかが気になりました。

 英語の基礎基本には、指導のノウハウがかなり蓄積されているように感じました。それを提供してくださると、ありがたいなと思いました。


 概して、担任が内容を工夫して、ちょっとだけウォーミングアップで行っているというのが印象でした。短い時間に、できるだけたくさん高密度で鍛えようとしている本校とは、方向性がやや違うようです。

 モジュールのカリキュラムや指導法のノウハウの提供では、山室中部小学校の方が、明示的だったように思います。もっとも、立命館では、そこは、研究のフィールドではないのですから、当然といえば当然かもしれませんが。

立命館小公開研・学習環境と辞書引き指導

 立命館小は開校から4年目の新しい学校です。私立ということもあって、かなり行き届いた学習環境があります。校舎内は、木をふんだんに使っていて、ぬくもりのある印象です。

 すべての教室には、黒板ではなく、ホワイトボードが設置されています。移動式の、電子情報ボードが据え付けられ、プロジェクタは天吊りです。教卓上には、実物投影機とコンピュータが置かれ、電源コントローラーも据え付けられているので、プロジェクタを使うときに、教室内の明かりを消すことが容易にできます。

 写真は禁止だったので、スケッチしてみました。「スケッチは3分」を読んでおいてよかったです。

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 ICTは、道具として日常的に使われていました。

 

 教室は、オープンスペースですが、ワークスペースが確保されていて、教室一つ分奥まったところにあります。ワークスペースは、隣とガラスで仕切られているため、隣の声はほとんど聞こえません。 

 ワークスペースと廊下の間に棚がありました。そこには、本を並べることができます。多くの教室では、国語辞典、漢字辞典を置いていました。それぞれに、付箋が大量に貼ってあります。

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 こんな具合に、辞典がふくれているものもありました。漢字辞典にも貼るというのはいいなと思いました。 驚いたことに、1年生から、このような取り組みをしているのです。

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 1年生は、イラストのように、「あいうえお」の一文字から調べているようです。それにしても、いったいどれだけの期間で、このような辞典になるのでしょう。いったいどの時間に指導し、どの時間に辞書で言葉を調べているのでしょう。

 これだけ貼ってあると、開きにくい辞典もありました。わたしも、自級の子どもに同じように、調べた言葉を付箋に書いて、ページに貼るよう指導していますが、付箋はもっと小型のものを推奨しました。机の中に入れて、いつでも取り出せるようにしておきたかったからです。

 用途に応じて、指導の仕方も、若干変わってくるなと思いました。

 

 児童用の椅子には、共通のビニール製クッションがついていました。些細なことだけれど、こういう小さな配慮で学習しやすい環境が作られてるのだと思いました。

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立命館小公開研・日程概要

 立命館小学校の公開研究会に参加しました。開校4年目の今年は、初めて1年から6年生までが揃った公開研となりました。

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 朝は、受付がメチャ込みでした。日程の開始に間に合わないと、内心焦りましたが、開始が15分遅くなってホットしました。

 午前中は、15分間のモジュール学習のあと、公開授業が2校時、提案授業が1校時ありました。

 午後は、提案授業に関する分科会と記念講演会でした。詳報はそれぞれの記事に書いていきます。

 

 プライバシー保護のためということで、公開研での撮影、録音は、残念ながら禁止されていました。ですから、写真は、外からも撮影可能な、この記事にある分だけです。

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リーガロイヤルホテル京都に泊まった

 翌日の、立命館小公開研に備えて、京都に前泊しています。

 今回の宿は、「リーガロイヤルホテル京都」です。外国人の宿泊も多い、老舗のシティホテルです。通常なら1泊2万円を超えますが、「楽天旅の窓口」の割引で、朝食付きなのに半額よりもさらに安くなっていたので、泊まってみることにしました。

 フロントの対応にも、部屋まで案内してくれた女性の立ち居振る舞いにも、ホスピタリティを十分に感じました。さすがです。

 築は古いようですが、落ち着いた室内は、京都らしい佇まい。ソファーセットといい、電気スタンドの傘といい、洋室なのに和風な面持ちなのが、とても素敵でした。

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 鏡が三面鏡だったのも、ちょっと和風な感じです。

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 朝食は、カフェのビュッフェでとりました。コックさんが、オムレツを焼いてくれます。静かで落ち着いた雰囲気に、シティホテルらしさを感じました。

 滞在時間は短かったけれど、十分満足しました。よいホテルに泊まると、それだけでテンションがあがります。リーズナブルに泊まれたので、さらに満足でした。

2010年2月 4日 (木)

全校集会と図工と体育

 朝は、運営委員会が呼びかけているあいさつ運動に参加しました。毎日、各学級が交代で、玄関、階段の踊り場などに立ってあいさつを呼びかけます。

 今回は、2の1と一緒にあいさつを呼びかけました。冬は、寒いせいか、声が出にくくなるので、こういう働きかけは大事だと思います。

 

 2限、全校児童集会がありました。インフルエンザ対応で延期の上に開催した前回からわずか2週間です。運営する集会委員会も、出演する各委員会も、大変だったことでしょう。

 かくいう、ホームページ委員会も、発表がありました。練習の時には、体育館に響くよく通る声を出していましたが、本番では、やはり緊張してしまうようです。張りのある声を出すよう努力しているのはわかりましたが、体がこわばって響かないのは、仕方のないところです。

 全校児童が集まると、衣服に音が吸収されてしまうこともあって、途中からマイクで対応しました。でも、はっきりした声で伝えようという気持ちがあるかどうかは、マイクを持つ持たないにかかわらず伝わります。一人一人が目当てを持ち、しっかり取り組めたと思いました。

 

 大規模校では、話さないと伝わらないので、言葉を省略するといった小規模校のような悩みは少ないのですが、人数が多いために、大勢の前で発表する機会は少なくなります。数少ないチャンスを生かして、オフィシャルな場面での表現の力を身につけてほしいと思います。

 

 図工では、版画がだいぶ進んでいます。白い面と黒い面のバランスが作品の善し悪しを分けます。仕上がりをイメージしながら彫るのは、経験の少ない子どもたちには、難しいことです。ついつい、白い面を多くしがちです。

 黒い面が半分ぐらいあると、コントラストのはっきりした版画になるよと、アドバイスをしてきました。黒く残すところは、ペン書きするのですが、それが面倒だったのかな。

 白い面が多いと、彫るのが大変なことに気づきはじめた子どもは、後で、黒い面を増やしてバランスのよいコントラストになっていきました。何事も経験です。

 

 体育では、今日からバスケットボールのリーグ戦がスタートしました。思ったより動きがよかったです。スピード感がありました。

 

 明日は、立命館小公開研に参加します。放課後、明日の自習の用意をして、職場を出発しました。富山は雪模様でしたが、JRは定刻運行でした。よかった。

2010年2月 1日 (月)

スキー学習

 立山山麓スキー場らいちょうバレーエリアにて、スキー学習がありました。かなりもやが出ていましたが、雨や雪に降られることなく、一日の日程を終えました。けがもなく、充実した一日になりました。よかった。

 もやで上に上がるのは危険と考えられたのか、5年生は、すべての班が、下のゲレンデでの指導でした。でも、月曜日は、ゲレンデがすいているので、リフトにも自由に乗れて、十分練習になりました。うちのような規模の学校にはとてもよかったです。

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