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2010年8月23日 (月)

玉川大堀田研究室訪問から富山へ

 朝から、玉川大学の堀田研究室を訪問しました。三重から、中林校長先生率いる旧太郎生小チームも来研されたほか、中尾さん、遠藤さん、後藤さんも集まって、大変賑やかな午前となりました。

 

 にわかに、北海道でのVHS夏セミナーの報告会となりました。流れは、以下の通りです。

  1. 夏セミナーの概要説明
  2. 山の手南小から学んだこと
  3. セミナーでの3つの模擬授業から学んだこと
  4. フリーディスカッション

4では、主に社会科の教科書の読み解き方、社会科の教材研究の仕方などについての議論が行われました。

 

 始めに、夏セミナーで模擬授業に使ったページの解説をわたしが行った後、堀田先生が「放談」で提示したプレゼンを使って、本文にこだわることを、本質を見失わないこと、について、お話しされました。

 特に社会科では、とかく、社会性のある問題を取り上げようとしてしまって、本質(学習指導要領に書かれていること)からはずれて、必要以上に専門的な内容を理解させたり、議論させたりしようとするが、それは、必要なことを分からせた上で行うことだという指摘でした。

 社会科では、とかく、資料を見てそれを読み解く授業が行われがちになります。

 でも、個々の学習活動では、確かに読み取れて理解されているのだけれど、活動と活動がつながらなかったり、子どもの生活からずっと遠いことが、上滑りで議論したりすると、
結局は何を学習したの?とわからなくなってしまいます。

 そのためには、学習内容にストーリー性をもたせる必要がある。

 例えば、笹原の模擬授業では、「君たちは魚をよく食べるか」と問いかけて、それを、国民一人当たりの魚を食べる量のグラフと結びつけて、「日本人は魚をよく食べるから、水産業は大事な仕事だ」とつないで、「なのに生産量が減っているのは、なぜか」と問いかけたのですが、そういう、学習の流れ、を作ることが大切だ、という話でした。

 例えば、「安全なくらしを守る」の学習で交通事故のグラフを読み取ったとしても、それが、読み取るだけで、前後の活動やその時間のねらいとのつながりが読めなかったら、
算数の指導と変わらない、というのが、堀田先生の指摘でした。

 

 教科書の資料の位置づけについても、議論がありました。

 社会科の教科書には、見開きの中にたくさんの資料が出ています。その中には、本文に含まれる資料と、コラム的、脚注的な資料があります。

 本文の資料は重視するとしても、脚注の資料を同じ重さで扱うことはあり得ないというのが、堀田先生の指摘でした。

 脚注なのだから、本文の説明のために使ったり、場合によっては触れなかったりもある。ということです。

 また、資料を読み解くのは、本文と関連させ、本文の内容を理解するために読むのであって、資料の読み取りだけをさせるのだったら、それは、算数の指導だ、ということもそのとき指摘されました。

 

 また、教科書の違い、も話題に上りました。

 模擬授業で活用した「教育出版」の教科書では、漁業のところに、北方領土が取り上げてあります。しかし、他教科書では、ここには、北方領土の話は一切出てきません

 でも、北海道での採択が多い「教育出版」では、ここで北方領土を取り上げて、返還して欲しいという願いと重ねることが、経営戦略的に考えられていることだ。という話でした。

 教科書会社も民間会社ですから、経営戦略的に、内容と選択することがある、ただし、指導要領を逸脱できるわけではないので、その範囲内で、採択されている地域が継続されるような内容を考えるという話でした。

 3,4年生の社会科では何を教えるか?教科書では教えにくい、という話からは、学年の系統性というか、教え方の階層性みたいなところが、話題に上りました。

 3年生では体験的に、地域を題材にした地図学習を行う。題材は、地域であるが、教科書では、どのように学習を勧めていけばよいかが、ナビゲーションしてある。

 例えば、学校の回りの探検では、かならず、方位を意識しているし、「教科書に書いてあるのと同じだよね」というだけで、「そんなことはない」「見てこなければ分からない」といった具合に自然に学習が流れていく。こうして、じゃぶじゃぶと体験的な学習を積んでおくことが大事

 4年生では、体験から、資料学習へと移行していく時期。そのときに、教科書を使って、資料を確実に読み取り、抽象化する学習内容にも対応できるように、スモールステップで指導していくことが大事。

 この時期の指導をしっかり行い、学習の仕方のモデルをつかんでおくことによって、5年生以降の抽象的な学習も、しっかり理解できるようになる。といった話でした。

 

 この話から派生して、3、4年生では、どの教科でもじゃぶじゃぶと体験をしておくことが大事で、体験があるからこそ、抽象的な学習になっても頭の中でイメージしながら学習できること、

 逆をいうと、中学年で体験の乏しい児童は、5,6年生になってから、抽象化した学習について行けなくなること、も話題になりました。

 

 他に、資料集の活用の仕方から、果ては、地域の研究会の作り方など、中林チームが来研されたおかげで、多種多様な内容に渡って、短時間だけれど、密度の濃い議論がありました。

 

 

 午後は、午前中の話し合いのレポートや、堀田研究室の書棚チェックなどに時間を費やしました。会議に向かう堀田先生に合わせて、16:30研究室を出ました。

 東京駅を出る新幹線まで時間に余裕があったので、下北沢に寄り道して、街を散策しました。

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新宿から東京駅へ出て富山への帰途につきました。

 1週間という長い期間でしたが、ジェットコースターに乗っていたように、あっという間に時間が過ぎていきました。堀田先生には、いろいろとたくさんお世話になり、感謝しています。

 また、1週間でもこの勢いなのに、こんな生活を1年中続けている堀田先生のすごさを改めて感じるとともに、健康には気をつけてほしいものだと、強く感じた次第です。

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