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2011年12月 9日 (金)

写真で見る中村西小公開研(全体会編)

(1)ICT体験コーナー

 公開授業の終了から、研究発表までの時間を利用して、ICT活用の体験コーナーがあった。実物投影機とプロジェクタを使い、何をどのように提示すると効果が上がるかを、中村西小の先生方(おそらく、図工専科など本日公開のなかった先生)が実演していた。

 マスに入れた水の量を真横から測定する、SDカードの記録機能を使ってプレゼンテーションするなど、今日の公開授業では見ることのできなかったさまざまな活用を紹介していた。図工作品の紹介など、その中にビー玉が転がるのを見ているだけで楽しくなってくる。

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 活用が日常化すればするほど、活用の可能性は無限に広がる。そのためには、いつでもどこでも使えるようにしておくことが大事で、全ての教室に配置することがいかに大切なのかを実感させてくれるコーナーだった。

 

(2)研究経過報告

 朝は広々として見えた体育館だったが、全体会が始まる頃には人でぎっしり埋まり、追加で椅子が並べられるほどだった。参加者も、義務できている感じの人は少なく、むしろ、求めてきている人々特有の熱気に包まれており、中村西小の実践に対する関心の高さが伺えた。

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 研究主任の曾我先生から、中村西小の研究の概要について報告があった。

  • 児童が表現できるようになることを研究の中心に据えていること。
  • 表現とは、友達の考えを読み取り説明する活動等をさすこと、課題は学習内容が十分身についていないことからくる語彙の不足にあること。
  • そのため、学習内容を確実に理解し習得することが大切であること。

 分かるからこそ表現できるようになる、という現在の研究を意味づけるくだりは、自分の勤務校の考えに共通する部分であり、大いに共感できた。

 本校の研究の大きな特徴は、ICT活用の目的を5つに大きく分類し、それを、授業の中に位置付けていることにある。それは、教師の活用における目的であったり、子どもの活用における目的であったりするが、授業を進める教師が目的を常に意識化しておくことで、ぶれなく活用を行い、その時間の学習のねらいに迫ることができるのだと感じた。

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 また、

  • ノートの活用に関して、課題を青線で囲み、考えを赤線で囲むことが、全校で統一されていること
  • ペア学習、グループ学習を取り入れ、互いに説明し合う機会、話す機会を増やしていること

 など、全校で一貫した指導がなされている。そのため、学校全体に一体感が生まれると同時に、子どもからしたら、学年・学級が変わっても同じ指導を受けられるという利点も生まれていると感じた。

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 この辺りの感覚は、山室中部小の取り組みと共通している部分であり、東京と富山という遠く離れた場所で、同じ考え方での実践が、実感を伴って進められていることに、大きな意味があると感じた。

 子どもの表現活動を増やすという考え方は、山室中部小でも、本年度取り組み始めたところであり、本日の公開授業で見た指導法の数々は、今後取り入れていきたいと感じた。

(3)講演「子どもを活かす授業作りとICT活用」

 全体会を締めくくるのは、堀田先生@玉川大の講演。中村西小のこの2年間の研究を、ずっと後押ししてきた。

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 冒頭「『子どもを活かす』と言うが、授業で子どもを活かすのは当然の前提である」という言葉に、会場の誰もが襟を正して聞き入る体勢に入った。当たり前だと思っていることの背景にこそ大事なことがある、というメッセージだと、自分も感じた。

  • ノートの書き方指導は、行うことが当たり前だが、本当に全ての子どもが書けるように指導されているか。
  • 学習を強くパターン化することで、子どもたちは次に何が起こるか分かるので、学習を先読みできる。優れた教師の教室では、実は学習がパターン化されている。
  • 活用の前には、しっかりした習得がある。習得したことを活用するのであって、学び合いが成功するには、一人一人が理解し、その上に説明するスキルを持っていることが必要。
  • 全体で話し合う前に、2,3人での軽い話し合いが行われている。これが、いつもの方法になっている。
  • 3年理科では、デジカメで実験結果を写していた。ここでは、実物投影機ではなく、デジカメに写して提示する方が適切に情報を提示できた。ICT活用では、便利なときに便利なものを使うのがよい。ICTのどれを使って授業をどうするかを研究することが重要。
  • ICTの活用で、板書の構造化は余計に気にするようになった。足跡を残すには、黒板というメディアが重要。
  • ICTは、便利に使って、今までの授業を、ちょっとよくするのがよい。
  • ICT活用に王道はない。

 

 中村西小の研究主題は「表現する楽しさを味わう子の育成~ICTの効果的な活用を通して~」。

 表現する、楽しむは、できているが、味わうまでには至っていない。味わうには、自在に表現できるようになるまで、力が高まっていなければならないが、そういう意味では、育成は道半ば、と話を締められた。

 

 学校には、それぞれに研究主題があるが、このように紐解かれたならば、どこまで研究が進んだかが明らかになる。もっと言えば、紐解いても、何もはっきりしない研究主題は、研究として成立しないわけなので、そういう視点で研究主題を考えることが大切だと感じた。

 

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