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2013年1月 4日 (金)

鉄・病原菌・鉄(ジャレッド・ダイアモンド)

 筆者は、もともと生物学者だが、自分が調査研究のために訪れたニューギニアで、「同じ人類でありながら、富と権力がかくも不均衡なのはなぜか。そもそも、なぜ人類は、こんなにもそれぞれの大陸で違った歴史を歩んできたのか」という疑問を突きつけられ、それをさまざまな視点から考察した上下巻。

 現在、栽培されている穀物は、有史以前の人類がありとあらゆる種類の植物を試したあげくに、現在のものに絞られてきたこと、家畜にしても、何万とある種類の中から試行錯誤したあげくに現在飼われている種類に落ち着いたことなどが、具体的な事例を挙げて説明する。

 馬の仲間は、おとなしくて家畜に向くが、シマウマは凶暴なので、乗りこなすことができないなど、種としての性質がはっきりあることが、分かりやすく示されていて興味深い。

 穀物にしても、主な穀類は○種類で、それらが長い歴史の中で、より粒が大きく収量の多いものに淘汰された結果が、現在のものであること。

 それ故、今さら新しい種類の穀物が発見されて、劇的に世界に広がる可能性はないことなどなど。生物学者の視点を交えて文明論が、結構おもしろいのだ。

 そして、文明の伝搬には、緯度とそれによる気候の違いが多大な影響を与えていること、気候が似通った同緯度帯では、文明は伝搬するが、南北に長いアフリカや南北アメリカでは、気候による環境の違いのため、ほとんど伝搬しなかったことなど、とにかく読むほどに知見の広がる本だった。

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